基調講演
授業改善のためのデータ分析と解釈
阪上辰也先生
英語教育・研究を行う上で,統計手法を用いたデータの分析や解釈を行うことが求められるようになってきています。教壇に立って指導する者として,いわゆる教師の経験や勘というものを養っていくことも大事ですが,目的や必要性に応じて統計手法を援用し,可能な限り客観的なデータ分析と解釈を行う場面はさらに増えると予測されます。例えば,「うちの子が中間テストで取った55点は良い点ですか,悪い点ですか」と保護者から問合せがあった場合,何と答えたらよいでしょうか。別の例として,あるクラスの期末テストの平均点が80点であった場合,全体的に良い出来で,授業が良い成果を収めたと解釈してもよいでしょうか。
本講演では,こうした事例を交えつつ,授業をより良いものに改善していくための基本的なデータ分析と解釈に関する方法を説明し,教師・指導者としてどのような点に用心したらよいのかについてお話ししたいと思います。
本講演では,こうした事例を交えつつ,授業をより良いものに改善していくための基本的なデータ分析と解釈に関する方法を説明し,教師・指導者としてどのような点に用心したらよいのかについてお話ししたいと思います。
阪上辰也(Tatsuya SAKAUE)
広島大学外国語教育研究センター講師。名古屋大学国際開発研究科特任助教,広島大学外国語教育研究センター特任講師を経て現職。専門は第二言語習得研究,学習者コーパスの構築と分析,CALL教材の開発と評価,外国語教育におけるデータ分析。特に,統計環境「R」を用いた言語データおよびテスト成績の分析方法と可視化に関する講演・ワークショップ等多数。
広島大学外国語教育研究センター講師。名古屋大学国際開発研究科特任助教,広島大学外国語教育研究センター特任講師を経て現職。専門は第二言語習得研究,学習者コーパスの構築と分析,CALL教材の開発と評価,外国語教育におけるデータ分析。特に,統計環境「R」を用いた言語データおよびテスト成績の分析方法と可視化に関する講演・ワークショップ等多数。